日本プラスト株式会社は、自動車部品のリーディングカンパニー。ステアリングホイールとエアバッグに代表される自動車用安全部品、車の内外装やエアロパーツ等の樹脂製品を製造しております。これまで使用していたCADビューワの後継製品としてKisters 3DViewStationを採用。
今回はその経緯を新機種技術部初期生産技術課 ご担当者にお伺いしました。
1.製品導入の背景
これまで使用していた3D CADビューワが、販売、サポート終了となり、古いデータは読めるものの、設計部門より出力される最新3D CADデータに対応できなくなってしまいました。そのため、別の3D CADビューワを探さなければならなくなってしまったのです。
生産技術部門では、複数の3D CADを扱っており、以下6つの要求を満たす製品が必要でした。
① 最新3D CADデータに対応している(保守契約等による更新版の入手)
② 計測、断面作成、座標軸作成等、ビューワとしての基本機能を備えている
③ 投影面積計測等の生産技術性確認機能がある
④ 断面が同等スケール1:1で出力(印刷)できる
⑤ 保存データの軽量化
⑥ これまで使用していたビューワとの共存が可能である
2.製品選定の理由
実際に数社の製品体験版を評価しました。その中で、全ての要求を満たす事ができたのは、3DViewStationだけでした。3DViewStationは、20種類の3D CAD読込に対応していますし、ネイティブ3D
CADをダイレクトに読み込む事ができます。生産技術性(投影面積)断面の実物大印刷でも他の製品と比較して断面がとてもきれいに表示されました。
また、これまでのビューワに無い機能、「抜き勾配分析」「肉厚解析」「干渉チェック」も想像以上に良い機能でした。3DViewStationは、とても3D
CADっぽく、ビューワの域を超えておりました。しかも、他の製品と比較して価格面でも大きな優位性があり、コストパフォーマンスが最も高い製品と評価し選定しました。
3.導入の効果
例えば、これまでは、製品CADデータの情報から確認しづらい情報(生産技術要件)を都度、設計部門に確認する必要があったのですが、導入後は、確認不要となりました。3D
CADデータさえ提供されれば、加工メーカー殿と一緒に3DViewStationを操作しながら、形状やサイズ、角度等が確認できるようになったからです。時間的な効率は大幅に改善されました。
CADデータを読み込むスピードも速く快適です。例えば、500MBのSTEPデータを1~2分程度で読込むことができます。これまでは専用のデスクトップ機で3D CADデータを閲覧していたが、3DViewStationは、各個人のラップトップでも快適に動作します。想像以上に良い製品でした。
4.今後の展望
既存の環境を徐々に3DViewStationに移行する。とても使い易いので他部門にも紹介したいと思います。また、HTML5対応のブラウザさえあれば、3D CADを見る事ができる3DViewStation WebViewerにも興味がわいてきました。
お客様情報
日本プラスト株式会社
本社:静岡県富士宮市山宮3507-15
創立:1948年10月9日
http://www.n-plast.co.jp/
スマート・スケープ株式会社
東京都港区港南1-8-40
A-PLACE品川8階
TEL: 03-6434-9717
FAX: 03-6733-8439
Email: info@3dvs.jp